リケン
リケン(株式会社リケン、本社:東京都千代田区)はピストンリングやシールリングなどを製造する自動車部品メーカー。リケンは、エンジン部品のピストンリング製造で国内5割のシェア、変速機の部品であるシールリング製造で7割のシェアを持っている。
2007年の新潟県中越沖地震でリケンの柏崎工場が被災し、1週間以上にわたり生産停止や部分的生産に陥った。これによりシールリングの変速機メーカーへの供給が停止し、変速機メーカーから自動車メーカーへの変速機の供給も停止した。また、ピストンリングの自動車メーカーへの供給も停止した。これらの供給停止の影響で最終的に自動車メーカー全12社が一時的に操業停止に追い込まれた。この操業停止による減産は業界全体で約12万台にのぼった。
さらに、リケンとは直接の取引関係にない他の自動車部品メーカーが、この減産の影響を受けて操業休止状態を余儀なくされるなど、自動車業界全体に影響が波及した。リケンの柏崎工場の復旧にはトヨタなど自動車メーカー各社も協力したが、完全な復旧には約1ヶ月を要した。
このようなリケンの事例はサプライチェーンリスクの大きさを物語るものであり、これによってサプライチェーン全体としてのBCPへの取り組みの必要性が再認識されたと言える。